欧州にて

11月初旬、約3年ぶりにバルセロナ、そして約20年ぶりにベネチアへ出張に行ってきました。

ヨーロッパの中でも特にイタリアは思い入れのある国です。 約1年間ミラノ中央駅の近くのレジデンスに住み、そこから主に繊維産業のある都市へ車を運転しながらお客様を訪問をしていました。当時はカーナビや携帯電話もなく今思えばどうやって各地の工場までたどり着いていたのか不思議でなりませんが、とにかく若造の私をイタリアのお客様は温かく迎えてくれました。 お客様との交渉はどうやって進めるのか、その後それをどうの様に書面に落とし込むのか等々、ほぼビジネスで必要とされる要素を20代半ばで磨けた事は今となってはかけがえの無い経験であったと言えます。

その後、東南アジア〜中国を中心に活動拠点を移す事になりましたので、まさか20年後に戻ってくるとは思いもよりませんでした。

ヨーロッパのビジネスは本当にフェアで今でも印象に残っているお客様の言葉は「今、僕と君は友達だがもしもビジネス上のトラブルが発生したり、納めた機械が期待通りでなかった場合、その友達関係は崩れてしまう。だからしっかり仕事してくれ」というものです。 それ以降、この言葉はしっかりと私の胸に刻まれ、期待通りとは、まずは契約をしっかり結んで「期待」されている内容を文字に落とし込む事、そしてその内容を納入するまで一つ一つ丁寧に行っていくという事を基本としてアジアでも同じ様に仕事を展開してきました。  アジアではこれに情や面子等が絡んできて更に難易度が上がる場面もありますが、何れにしてもヨーロッパのビジネスで学んだ事が今の私の基礎になっている事は間違いありません。

20年ぶりに訪れたベネチアでそんな事を考えながら、また新たに頑張るぞというパワーをもらった、そんな訪問になりました。

(3年ぶりのバルセロナにて)

barcelona

 

 

 

 

 

 

(20年ぶりのベネチアにて)

venice

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