海外法人で長く組織作りをしてきましたが、如何に組織を作って活性化し自律させるかが、最終的に売り上げや利益の源泉になってくるという事でした。
実際のところ日本人以外の国の人たちはあまり組織や集団で考えたり活動したりという事を習慣的に行っていない事も多く、バラバラになる事も散見されます。
個々の考え方、会社の方針、あるいは販売方針等を一定の方向へ向ける事で1のパワーが1.5あるいは2といったパワーに変ってくる事が良くあります。
海外の場合、特に新興国の場合、上述の通りこういった会社活動において方向性を整えるという事があまりなされていないケースが多く(オーナーの鶴の一声で動くケースが大半)、効果が目に見えて現れやすいものです。
一方で日本の中小企業を巡っていますと、こういった海外法人で先ず進めるべき事が実際に行われていないケース等に出くわします。
社員は与えられた作業だけをして特に考えなくても何十年もやり過ごせてしまう、という状況です。 自律せずに作業だけを何十年も続けた結果、会社の外に放り出されるともう大変な事になってしまいます。
経営者はまずは自身の考え方を組織に反映させるべく会社のビジョンやミッションの立案~短期、あるいは長期に進んでいく方向を考えそしてそれを皆に伝えるという作業が基本的に必要になってきます。 自身もこういった事を忘れずに時間を過ごしたいし、出会った人に対しても出来ればこういった助言が出来ればなぁと思います。
組織作りや文化醸成といった作業は結果が出るのが数年先という事も当たり前なので簡単な様で難易度が高いのですが、ここが何か一つとびぬけるポイントなのでは無いかなと最近よく考えています。