6月から出張ラッシュが続いています。8月1週目は一息つきましたが2週目バンコク、3週目ベトナムと巡回してきました。 ベトナムについては久しぶりに経済のスピードを体感した様に感じましたので少し書いておきたいと思います。
初めてベトナムを訪れたのは1996年ですのでかれこれ22年前。当時日本国籍を取得されたベトナムの方と一緒にHo Chi Minh~Nha Trangと車で移動しました。ドラゴンフルーツが首を垂れていた風景を今でも鮮明に覚えています。 入国時、空港ではスーツケースを開けられて中身を全チェック、そして主だった持ち物等は出国時にも再度見せる様に言われたと記憶しています。
以降営業マン時代には度々Ho Chi Minh、Nha Trang, Da Nang, Hue, Vinh, Nam Dinh, Hanoi といった主だった都市に足を運んだのが、もう15年以上前。
今回、Hanoi, Ho Chi Minhと訪問しましたが、目の前に広がるビル群に久しぶりに圧倒されました。 15年程前は当地でスタッフを雇用するのに面接も担当していたのですが、当時の男性のスタイルと言えば黒っぽいピチピチのスラックスにゴム草履が一般的でした。街中でも民族服のアオザイを着る女性をチラホラと見かけたものでした。
一番の変化はビル群もさることながらこう言った印象に残る服装がファストファッションの波で殆どの人がTシャツ、Gパン、スニーカーといったスタイルへと変化した事では無いかと思います。
日本食や洋食レストランもほぼ食べるに困らない程、軒を連ねていますので今が古き良き時代との変わり目の真っただ中といった所でしょうか。
こういった文明の変化を肌で感じると自分自身も生きている事を実感できるので不思議です。
さて、少しベトナムの基本情報も記載しておきたいと思います。
面積 33万1690㎢ (日本の0.88倍)
人口 9,270万人 (ハノイ732.8万人、ホーチミン829.8万人)
言語 ベトナム語
宗教 仏教80%
名目GDP 2238.5億ドル、物価上昇率3.5%
以上、出展JETRO
名目GDPの伸び率を見てみると2000年以降明らかに右肩上がりであるのが分かります。
出展:世界経済のネタ帳
主要な東南アジア各国に比べるとまだまだですが、これから恐らく中国が体験した様な急成長が続きそうな予感がします。
出展:世界経済のネタ帳
TPP(環太平洋パートナーシップ)議論が挙がった時、何故多くの中国企業がベトナムでの大規模投資を行おうとしたのか、実際にこの国の人々と接すると良く分かります。
識字率が94%と高く基本的な教養というか素地がある為、一定の社内教育を行えば中国内陸で人材教育を行うより容易いという点、ベトナムをベースにしてチャイナ・プロダクトをTPP加盟国へ展開するという目論見等、当時中国企業経営者が盛んに唱えていたのを覚えています。
様々な観点から見たとき、まだまだこれから市場として目指していく価値はあるのではないでしょうか。 (ただしベトナム人の価格交渉はかなりタフなので心してかかる必要がありますが)