社名の不思議

中国で法人を設立する際、外資系企業が最初にあたる壁がなんと社名です。

英文での社名は副題の様なもので実際の登記は全て漢字で行う必要があります。

日本と異なるのは違う業態であっても社名が類似する場合、登録が許可されない、あるいは宗教的な要素がある場合は許可されない等、なかなか一筋縄ではいかない側面があります。 何が一筋縄でないかという話ですが例えばJETRO調べでは日本企業だけで32,313社が日系企業総数として挙げられています。(2016年10月現在)

上海市だけでも経済が好調である年は年間数百社が登記する事を考えると人名や自社にゆかりのある地名等も重複する傾向があります。 加えて昨今はシステム上で登録の可否をチェックするので原因不明で却下されることも多々あり。 以前のように「なんでやねん!」という交渉も通り難いのが実態。

結果、自社名を発音される音で登記するパターンも多くなるという事になります。

以前、中国人に聞いた話では響きと意味がぴったりで最も成功した例がコカ・コーラとの事。 ⇒ 可口可楽

そんな訳で外資系企業と名刺交換すると読みがそのまま漢字で記載されていて随分昔にはやった夜露死苦!(ヨロシク!)の様な事になってしまいます。

トヨタはそのまま通ったがマツダは马自达となっていたり。

日系の有名な所だと、エプソン⇒爱普生、カシオ⇒卡西欧、グリコ⇒格力高、

サントリー⇒三得利、キャノン⇒佳能、スバル⇒斯巴鲁、ニコン⇒尼康

中国語の音はピンインから探っていきますが日本語にあるが中国語にない音も多く、たまたま漢字と発音がコカ・コーラ(可口可楽)の様にぴったりくれば、かなり幸運と言えるのではないかと思います。

記事カテゴリー 中国. Bookmark the permalink.