グローバル企業という言葉は良く耳にしますがインターナショナル企業というのはそれ程頻繁に耳にする事は無いです。
さて何が違うのでしょうか。
図にしてみるとざっとこんなイメージでしょうか。
一般的に企業が商売するとき、
第一段階として国内市場、すなわち自分の近くの市場に焦点を置きます。
これが拡大すると
第二段階・輸出へと移っていき、
第三段階としてその地域、例えばインドネシアに焦点をおいて駐在員事務所や販売事務所といった拠点を置きます。
第一段階と第二段階では必要な書類や手続きが増えるだけで商売としての本質は変わらないと思います。 モノを提供する相手が日本人なのか外国にいる誰かなのかという違いがあるだけです。
次のステップの
第四段階として地産地消つまり、その国でつくり、その国で販売するというのがグローバル事業では無いでしょうか。
第二段階あるいは第三段階はグローバル事業というよりはインターナショナル事業というべきで、輸出をメインにターゲット国で代理店の発掘や事務所を設立、といった活動拠点を築いていく状況です。
インターナショナル事業なのか、グローバル事業なのか、自社のサービスがどの程度現地で通用するのか、あるいはどの程度投資資金があるのかでどの様に展開していくか様々な判断をしていく必要があるかと思います。
インターナショナルは起点となる国からモノやサービスを発信していく、グローバルは様々な市場でモノやサービスを同時に発信していくと言えばわかりやすいかも知れません。
やっかいなのはインターネットというインフラが出来た事によって世界同時展開のハードルが年々下がってきている事で、日本国内でも知らない内に自社のテリトリーが外資に浸食されているのが昨今の状況だと思います。