7月19日CNNやニューズウィークがクマのプーさんネットから消えるという記事を発信しました。→https://www.cnn.co.jp/world/35104404.html
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/07/post-8014.php
これを受けて日本の民放ニュース等でも同様の内容を放送していました。曰く国家主席に似たプーさんはけしからんとの事で検疫強化に乗り出したものとの事です。
さて、中国政府にとって一番怖いのは恐らくアメリカでもロシアでもなく自国内の情報では無いかと思います。
China Internet Network Information Centerによれば2016年の中国におけるインターネット使用規模は既に7.3億人規模になっており普及率は53.2%となっている模様。
(China Internet Networkより。↑クリックすれば大きくなります)
情報の平準化というか、平等に情報が行き渡った結果、アラブの春を見てもわかる様に容易に体制が変わる事が想像できます。2012年尖閣国有化を発表した後、全土で日系企業を標的にした暴動が比較的統制が取れた状態で一斉に行われた事を現場で身をもって体験しましたが、情報の速度そして広域に伝達する力は凄まじいものがあります。
約10年前の2006年のインターネット人口が1.3億人であったものがたった10年で7.3億人、国民の約半分が閲覧できる状態になった今、やはり全土で安全を確保する為(体制の維持あるいは暴動の回避)にはやはり情報を統制する事にやっきになる事は無理もないと思います。
さて、出張者あるいは海外進出等おける訪問に際しての心得としては暴動が発生しそうな状態で遠方への出張は差し控えるべきでしょう。何となく危ないエリアは予め情報を取っておく事が必須。 私の場合、新疆ウィグル自治区で暴動が発生した後、大丈夫だろうと高を括って出張した際に携帯電話が繋がらない、SMSも使用不可、当然インターネットは使えないという状況に陥った事があります。当局がやばい!と考えると電話基地局やインターネットプロバイダーごと機能を停止させるという事も想定する必要があります。
現在では一時的に胡錦涛と言う文字が検索できなくなったり、大きな会議の前後には政府要人の名前はSMSに打てない等の現象もあるようです。
どんなワードがキーになっているか良く分からないが例えば「法輪功」とSMS(ウィチャット等も)で発信すれば携帯電話はフリーズして動かない状況に陥るケースもあり、怪しいと思われる言葉はあまり中国国内では使わない方が無難です。
ちなみに上述のクマのプーさんの話に戻りますが、知り合いに確認してもらったところ、本日7月20日時点で中国国内で検索は可能との事でした。
(百度検索結果より)
現時点ではこの情報はトランプ氏の言う所のフェークニュースになるのでしょうか??