ここ最近またミャンマーの情報を度々目にする事があり少し情報をまとめておきたいと思います。
【経済情報】
人口約5,141万人、面積68万km2(アセアンで二番目、日本の1.8倍)、名目GDP670億ドル、一人当たりGDP1,292ドル、インフレ率11.5%、宗教90%が仏教(他はキリスト教、イスラム教等)、全体の約30%が少数民族
GDP670億ドル(約7兆円)ですのでアセアンのタイ、インドネシア、ベトナムといった近隣国と比べるとまだまだ規模は微々たるものです。
同様に購買力平価でみてもまだまだといったところでしょうか。
訪れた印象はやはり仏教国ですので穏やかで素朴というところです。(この辺は実際に長期間住んでみると異なるかも知れませんが)
日系企業の進出は約300社程度で経済特区として開発されたティラワ経済特区で2016年末で39社。ダウェ―経済特区は計画は進んでいるものの未だ開発段階で進出企業はなく時期も未定といったところです。
外貨がなく人件費が安い場所では一般的には縫製業から広がるものですが、ここも例外ではなく縫製で進出した日系はうまく経営出来ていると聞きます。
進出に際しての課題はやはり各種インフラが未整備である事で電力、道路、荷物のトランスポーテ―ション、通関といった一般的なインフラ及び外国人が生活するに足る生活施設、送金といった生活基盤についても現在整備が広がりつつあるが全体的には相当な覚悟を持って進出が必要なのではと思われます。
その他、一番注目されるのが少数民族とどの様に対峙していくのかというポイントではないかと思います。 例えば中国では約92%が漢民族で8%に55もの少数民族が存在しています。 エリアによって異なるかと思いますが概ねコントロールの方法は力によるものが大きく作用していると考えられます。一方でミャンマーの場合70%がビルマ族ですが残り30%を少数民族で形成しており多くの少数民族は武装闘争を継続しています。エリア的にも各国との国境沿い全土に存在しており、これらの勢力とどの様に対峙していくかが大きな課題であると共に進出に際しての重要チェックポイントだと思われます。
2015年末にミャンマー総選挙があり現在各勢力がしのぎを削っている所であると思いますが今後注目すべき市場であることは間違いありませんが今後目新しい情報があればアップさせていきたいと思います。