3月末、新規ビジネスの開拓等々の為、ヨルダン(ヨルダン・ハシミテ王国)を訪問しました。
この国の魅力はやはり何と言っても立憲君主制を取り国王が統治を行っている事により紛争が絶えない近隣諸国に比べ抜群に治安が良いという事だと思います。
そのため、MENA(中東・北アフリカ)のハブとして活用できる可能性があるという事です。 MENAは20か国で構成され約4億人の人口で形成される経済圏として考えれば多くの企業がアジアを目指す中においては今後中小が開拓する事を考えても良い市場ではないかと思われます。 実際に訪問2日目に一緒にテーブルを囲んだ企業のメンバーの国籍はイラク、シリア、イエメン、オマーン、サウジ、トルコ、モロッコ、スーダン、エジプトという感じでヨルダンを中心にネットワークを形成している印象が強く残りました。
小生にとっては中東は実はイスラエル、トルコに次ぐ3か国目の訪問国でしたが、その印象は中東で在りながらビジネスにおいては比較的ヨーロッパナイズされているのでは、というものでした。 人口750万に対し大学の数は36あり、実際にお会いした方々も欧米の大学でビジネスを学んだという方も多く話の内容の多くは過去の経験から理解可能なものでした。
アンマン、ザルカ、ジェラッシュ、それとペトラ遺跡を訪問しましたがローマ時代の建造物が目につきとても不思議な感動を覚えました。
今回の訪問ではヨルダン企業5社、大学関係者3名、日本のNGO1社でしたが概ねヨルダンに関する情報を収集し今後ビジネスにつながるのではと思われる案件もあり次回訪問が待ち遠しい国となりました。
初日アンマンの街並み
訪問NGO(難民配給の様子とアラビア語・英語学習するシリア人の生徒達)
関連会社より輸入するオリーブオイル製造企業の委託農園の風景
このエリアのオリーブは世界最古と言われており、ここからヨーロッパ各国へ広がったと言われています。 一説には6000年前から栽培していたとの話であり山一面に広がるオリーブ畑は壮観の一言。
紀元前1200年~ローマ時代に栄えたとされるペトラにも訪問してきました。
注:
ヨルダン情報:面積8.9万平方キロ(日本の4分の1)、人口759万人、アラビア語、イスラム教94%、GDP375億ドル、一人当たりGDP4940ドル
MENA情報:形成国家 アルジェリア、バハレーン、エジプト、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェイト、レバノン、リビア、モロッコ、オマーン、パレスチナ自治政府、カタール、サウジアラビア、シリア、チュニジア、 トルコ、UAE(アラブ首長国連邦)、イエメン、パレスチナ
内人口一千万以上国家:エジプト8,250万人、イラン7,480万人、トルコ7,360万人、アルジェリア、3,600万人、イラク3,270万人、モロッコ3,230万人、サウジアラビア2,810万人、イエメン2,480万人、シリア2,080万人、チュニジア1,060万人