9月は久しぶりに中国の黒竜江省にあるハルビン市を訪問しました。
そこで一番驚いたのはホテルの中をロボットが走り回っていた事でした。
ちょうどスターウォーズのC3PO的なものでした。
本体にキャリーケースが付いていて簡単なルームサービスならば、その中に入れて部屋番号を押せばエレベーターと通信し目的のフロアーへ移動、その後、客室の前で立ち止まってルームコールをかけて室内のお客を呼び出す仕組みです。 呼び出された人はロボットの画面に表示されたボタンを押すとロボットの腹部の扉が開いて運んできたものを手渡すという仕組みです。
以前勤めていた会社でも同じ様な仕組みの研究を20年以上前から続けてきましたがなかなか商用化に至るまでは遠い道のりでした。
ホテルで走らせてお客さんに当たったらどうするの、とか認可はどうなるのとか、新しい事をする場合、様々な障壁が待ち構えています。
一方、「上に政策あれば下に対策あり」と中国では誰もが口にする様にやってしまって怒られたら考えようという様な所がまだ残っています。 大きな政策は中央から出るが細々な細則は実際の場面に即した所で変化できる余地も残っているケースがあります。
またトライアル的な要素のある製品やサービスを政府が率先して開発している様な所もあるので兎に角開発スピードが速いです。 トライ&エラーで修正をかけるとそのスピードは飛躍的に伸びていくのを何時も身近で見てきました。
色々とあぁでも無い、こうでも無いと何かを始める前に壁に当たるよりも、もう兎に角スタートを切って修正する事で製品やサービスの品質を向上させるというのは見習う点もある様に思います。