ITMA ASIA 2018

2年に一度開催されるItma ASIAにアテンドしてきました。

Itma とはInternational Textile Machinery Exhibition 即ち繊維機械見本市の省略形でヨーロッパで4年に一回開催されているもの。 ITMA ASIAはこれのアジア版で中国で2年に一度開催されている大型の見本市です。

以前は大阪でもOtemas (Osaka International Textile Machinery show)が開催されていましたが繊維の生産地の移行で2001年を最後に大阪での開催は途絶えてしまいました。私が初めて参加したのは1993年でしたが当時華々しく大阪のホテルでパーティーを開いていたのが夢の様。

情報産業と言えばIT関連を思い浮かべがちですが繊維の生産もある意味情報産業です。

自動化が進むにつれ緩和されて来ているものの元々繊維産業というのは情報の無い地に根付く、あるいは移動していくという性質があります。

工場の現場は暑く、そして風綿が飛び散っており、敬遠されがちな場所。

情報が発達してくると隣の工場は幾らの給料だよ、とか電気部品の工場は冷房が効いていて環境が良いよ、といった風に工場内で働く人たちが移動してしまいます。極端な話この情報をシャットダウンしてしまうと自分の前の環境しか見えない訳ですからそこで働かざるを得ない状況になります。 徐々に地域あるいは国が豊になると大量生産を行う産業としては豊かではない地域に生産が移ってしまいます。(勿論付加価値のある製品は残りますが)

こうして徐々に生産の主役は中国、東南アジアへ移っていくわけです。

活況を呈する見本市を見ながらそんな事を考えました。

(展示会会場前)

(会場内雰囲気)

 

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