ジャカルタの渋滞

今年2度目のインドネシア出張に行ってきました。

毎回直面するのは世界一酷いと言われる通勤時間の交通渋滞です。

20年以上前に営業で回っていた頃はそれ程感じませんでしたが、ここ最近のジャカルタの移動効率の悪さは目にあまるものが。

都市計画があまりなされないままバイクと自動車がどんどん増加していった事、地下鉄、モノレール等の代替手段の整備が全く進まなかった事、そもそも数センチの隙間があったら車やバイクの先端を突っ込んでくるマナーの無さ、信号を設置せず回し屋(交通整備して小銭を稼ぐ一般人)の横行等、様々な要因はあるのでしょうが、それにしても一日の業務のアポイントの取り方が非効率に成らざるを得ないのが実情です。(道路の横断、Uターン等の際に人的に介入して車を割り込ませる誘導をしてくれる回し屋は一回作業が500ルピア程度で一説では一か月の作業で最低賃金を上回るそう)

以前、在インドネシア日本国大使館で伺った話では現在JICAが進める地下鉄の整備も打診したのは1994年だそうで、検討から実行迄の時間が長すぎて驚きです。

加えて地盤沈下は相変わらず年々進んでいるので渋滞を緩和する為の障壁にもなっています。

*オランダの機関の調査によれば2025年迄にジャカルタ沿岸部は更に180センチ沈むという報告もあります。

本当にインドネシアファンの自分としては何とかインドネシア政府に頑張って欲しい所ですが、一体いつになる事やらという気持ちが正直なところです。

インドネシアの経済の実態はやはり華人が中心であり、役人はプリブミ(非華人)で構成されていますが彼らの時間の流れはやはり華人とは異なっている様に思え、様々な問題が遅々として進まない事が多いのですが、何とか5G、自動運転等、これから出てくるハイテク機材も利用しながら状況打開を目指して欲しいものです。

ちなみに我々の日本と言えば現在4Gから5Gへの移行前であり、通信速度が進めば様々な問題が解決されるであろうし、自動運転も進み職業上ますます人の出来る事と出来ない事が明確になる時代に差し掛かっている状況。 また1000年以上前に条坊制や条里制といった土地区分の整備をしたり、全国に信号も整備されているので信号の代わりに無線式のシグナルや交通標識を自動認識する様な仕組みを作っていけば無人車が走り回る未来はそう遠くない様に感じています。

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