デジタルペイメントと日本のクレジットカード会社

先日中国におけるWechat payや支付宝に関して少し書きましたが、先週上海で実際に自身の携帯電話にこれらをインストールして使用してみました。

使用感として「使いやすい」の一言です。

QRコードをかざす(自身)⇒リーダーで読み取り(店)⇒携帯に確認の通知⇒OKすれば支払い完了

もう一つの実感はセキュリティーについてです。 リーダーで読み取った後、携帯に支払いに同意するのかどうかの通知が来ますのでOKすれば自身が確認した事になり支払いが完了です。

仮に携帯を盗まれたらどうなるかと考えると小生はIphoneを使っていますので顔認識あるいは指紋認証でロックを解除するか6桁の暗証番号で解除するかをしなければ、そもそも携帯自体が使えません。 これはFBI?でも困難であると以前に何かのニュースで見た記憶があります。数回以内に暗証番号を解読してロック解除しないと携帯自体にロックが掛かってしまいます。 またデジタルぺメントもそもそも6桁の暗証を設定しているのでこちらも破るのは困難では無いかと思います。

加えてIphoneの場合、別のPCあるいはapple製品から遠隔で初期化する機能もついているので、実際に支払いまでもっていくのはかなり難易度が高そうです。

さて、一方でセキュリティーに関して日本国内のクレジットカード会社の対応を実体験から書きますと超大手の場合でも普段使わない様な支払いが発生したとしてもランダムにデータを取っているのか?そもそも今使われたよ、という通知が来ない事もあります。

また使用明細をウェブ上で見れる様になっており紙の通知が来ない、あるいは来ない設定にしている場合、自身でウェブサイトに明細を見に行って通報しない限り仮にクレジットカードが盗難にあっても実際にカードが使用されたかされなかどうかはカード会社からは連絡は来ませんでした。

カード盗難後、カード会社に届け出を出したしても、その後怪しい支払いが発覚するのは翌月以降の上、これが怪しいとカード会社に連絡しなければ引き落とされたまま、終了です。(私の体験では盗難届と引き落とされた怪しい支払いは紐づけされていなかった)

海外で日本のカードが盗難にあう理由としてカードさえあれば裏面の3桁コードも確認可能であるし、そもそも顔認証も指紋認証もSMSによる使用確認通知もない為、スリにとっては格好のお客様になってしまうという事が考えられます。

勿論盗難届を出した後、怪しい支払いが発生した場合、こちらに連絡なしに怪しいと判断し引き落としをストップしてくれるクレジットカード会社も存在しますので全てが悪いという訳ではなくクレジットカード会社によって対応も異なるという事なのですが。

使い勝手は勿論の事、日本でも何れ中国と同じようにセキュリティーの高いカードあるいは携帯アプリが普及するのでしょうが、まだまだ道のりは遠い様に感じています。

中国において、このセキュリティーが実は政府による管理も兼ねていると考えると少し背筋が寒くなる様な気もするのですが。

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