世の中の変化を身近に感じる今日この頃。

以前、ブロックチェーン技術の本を数冊読んだ事を書きましたが、先日Rippleという仮想通貨を使った送金の記事が出ていました。

⇒リップル送金記事

これは世界初の出来事ですが、Cuallixというメキシコの金融機関がアメリカ―メキシコ間の国際送金コストの低減とスピードアップを目的にドル⇒Ripple⇒メキシコペソへの送金を一瞬でやってのけたという事になります。

中小企業が海外取引を行う上でこれは何気に凄い事です。

現状の海外取引のお金の流れを見ますと、(弊社もそうですが)海外送金しようと思えば中小企業の場合、なかなか電子取引で海外送金処理が出来ませんし、銀行マンが来社して代わりにやってくれるという事は少ない様に思います。(勿論優良企業にはしばしば訪問はありますが)

それでざっくり言えば、実際の所、銀行へ行って所定の用紙に内容を記入、記入後口座から相手先へ送金される金額が引き落とされ、そしてSWIFTという国際銀行間通信協会を通じ相手方へ送金するという作業になりますが、この間約3日、手数料は諸経費を入れて約3000円+送金額の1/20%(最低2500円)程度です。つまり最低5500円~で、これに加えて送金額に応じた手数料が発生します。

⇒東京三菱手数料一覧

さて、これが上記の様な新しい技術を使えば今迄3日程かかっていたものが、だいたい4秒程度?(数秒~数十秒)に短縮、5500円~の手数料は0.15XRP=4.5円程度になるという破壊的な事が可能になりそうです。(手数料はブロックチェーン上に存在するマイナーと言われる人たちに支払うものなので、変動すると思いますが。。)

例えば今迄の海外取引ですと少額のコンサルティング費用(海外企業の登記簿の確認等)ですと銀行に払う手数料が例えば6000円であれば、費用の数十パーセントを占めるという事になったりしますので、何をしているのかよく分からない事になります。

これが上記の様なブロックチェーン技術を使えば携帯電話から一瞬に支払いを終えてしまうことになります。(これって銀行で所定の用紙を用意する人、用紙をチェックする人、送金手続きをする人~送金先の入金手続きをする人等々が不要になってしまう事になります)

さて、貿易の場合、船荷証券をどう扱うかという課題を解決していく必要はありますが、上記の様に役務ベースで費用が発生するコンサル業や調査案件などにはもの凄いメリットが発生します。

恐らく船荷証券自体をブロックチェーン上の台帳に記帳し、金銭が支払いされた時点でお客様に証券をリリースすると言う事ももうすぐ可能になるのかなと。

技術的に記録は改ざん出来ない仕組みになっているので、こういった技術を使った海外取引が出てくるのももう目の前では無いかと思います。

年々新しい技術が出てきて生活が変化し仕事が変化する事を考えると何だかワクワクしてきますね。

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