現代中国のスピード感

ゴールデンウィークも終わり、心身ともにリフレッシュして今日からまたスタートです。

休暇の間に、久しぶりの上海へ2泊3日の旅行に出かけました。今回は、全くの旅行なので、上海市内をぶらぶら、街歩きを楽しみました。

私が上海に住んでいたのは上海万博の前年2009年から2014年までの5年間。上海の街がものすごいスピードで変貌した期間でもありました。

1990年代に開通した上海の地下鉄は、2017年の今では市内を13ラインが走り上海の街中の移動には欠かせない足の一つです。

また移動手段といえば、上海市内にはタクシーもたくさん走っています。上海のタクシーは、メジャーどころの会社のタクシーに乗れば、治安上の問題はほとんどなく(ただし、運転は荒めですが)タクシー運転手は市内の道にも詳しく、かつメーター利用なので明朗会計で安心です。(基本英語は通じませんが、住所を見せれば大丈夫)

ここ2-3年の大きな動きとしては、このタクシーを脅かす「ネット配車サービス」が登場。

配車サービスの会社アプリをダウンロードしたスマートフォンから、この会社のサイトで行き先を入力すれば、行き先までの代金の表示とともに、現在地点の近辺にいる配車可能な車が地図上に何台か表示されます。そののち、配車される車のナンバーと、あと何分でその車が到着するかがお知らせされます。また、予めスマホから現金をその会社サイト内にチャージしておけば、オンラインで決済されるので、運転手との現金のやり取りは皆無。便利なことこの上なしです。

私の中国人の友人は、このサービスを使い始めて以来、もはやタクシー会社のタクシーは利用しないと言い切っていました。確かに空車のタクシーを探すストレスから一気に開放されるだろうし、雨の日やラッシュ時のタクシー戦争では到底中国人に勝てない日本人には朗報だろうと思います。日本のタクシーだと、道を知らない運転手に道を教えることもありますから、あっという間に日本を超えて違う次元です。

また、カーシェアならぬ自転車のシェアリングサービスも爆発的に増えておりました。

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街中には、シェアリング の自転車がいたるところに駐輪されて、またその自転車を利用している人を本当にたくさん見かけました。これも仕組みは簡単で、専用アプリで申し込み、支払いもスマホから一括ででき、近くにある自転車をGPSで探し、利用時にQRコードを読み込んでロック解除して利用開始。一時間あたり1人民元(なんと16円!)で利用でき、利用後は、その辺に乗り捨てオッケーでなんとも気軽な利用形態です。

中国は道路も歩道も日本とは比べ物にならないほど広いので、駐輪車がたくさんあっても歩行にはなんら問題はない上、日本の様に回収される事もない様です。おそらく、便利ならば誰も文句を言わないし、利用時にブレーキの効きが悪いなどと文句を言う人も少なそうです。(利用料金が格段に安いので)

このように、あっという間に新しいサービスが生まれ、一気に広がる躍動感とスピード感を目の当たりにして、すごいなあ〜、と刺激を受けて帰国しました。とはいえ、もの凄く「弱肉強食」の世界でもあり、弱いもの、お金のないものは排除されるような厳しい世界、日本では考えられないほどドラスティックで厳しい世界だと思います。これが社会主義の国!?と改めて驚かされます。

残念ながら、日本の若者は中国にあまり興味がないようですが、是非とも「現代中国人」のパワーを肌で感じに中国大陸へ行って、同世代の中国の若者と交流をしてもらいたいものです。

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