海外取引では、到着までは順調だったのに「通関で止まった」という事が起きます。
この時に焦って場当たり対応をすると、照会が長引き、デマレージ/デテンションや納期遅延につながります。
通関トラブルは、初動で「止まっている理由」を切り分け、必要書類を揃えて一気に出す事が重要です。
押さえたいポイント
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通関で止まる原因は概ね 書類/分類(HS)/規制 の3つに整理出来る事
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まず 税関・通関業者から照会内容を文章で入手し、口頭の伝言で動かない事
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出せる資料を小出しにせず、根拠セット(書類・仕様・用途)でまとめて提出する事
なぜ止まるのか(原因の切り分け)
通関で止まる理由は、だいたい次の3分類です。
1) 書類の不整合
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Invoice/PL/B/L の記載不一致
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会社名・住所・品名・数量・重量のズレ
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COやSDSなど添付不足
2) HSコード・品目分類の問題
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HSコードの妥当性が疑われる
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品名が抽象的で中身が分からない
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部品か完成品か、用途で分類が変わる
3) 規制・許認可・検査
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成分・材質・用途が規制対象に触れる
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事前許可が必要(国・品目により)
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X線/現物検査に当たる
まず分類を決めると、やる事が見えます。
実務チェックリスト
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照会内容を文章で受け取る事(通関業者に「質問事項をそのまま転送」してもらう)
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対象貨物の特定:B/L番号、箱番号、品名、数量、ロットを確定する事
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基本書類の整合確認:Invoice/PL/B/L の記載を突合せ、ズレを洗い出す事
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仕様資料の準備:カタログ、写真、型式、用途説明、材質情報を揃える事
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HSコードの根拠:なぜそのHSか、部品/完成品、用途の説明をまとめる事
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規制関連の資料:SDS、成分表、試験成績、CO、適合証明等、要求され得るものを用意する事
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影響の見える化:フリータイム、引取り予定、現地費用の発生点を整理し、関係者に共有する事
小出し対応が長引く理由
税関照会は「追加質問」が出ると長引きます。
資料を小出しにすると、毎回追加質問が発生し、結果として日数が伸びます。
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照会の意図を読み、必要資料を“セット”で出す
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不明点は「確認中」と言うより、「いつまでに出す」と期限を示す
この方が早く進みます。
まとめ
通関で止まった時は、初動で“抜けるまでの時間”が決まります。
原因を切り分け、照会内容を文章で把握し、根拠資料をセットで提出する必要があります。
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原因は書類/分類(HS)/規制の3つに整理出来る事
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照会内容を文章で受け取り、口頭で動かない事
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資料は根拠セットでまとめて提出する事

