認識ズレを防ぐ英文メール

海外取引でよくあるのが、「こちらは合意したつもり」「相手も了解したと言った」なのに、後で話が食い違うケースです。
原因の一つが、英文メールの “了解”の表現が曖昧 になりやすい事です。

日本語の「了解しました」は、文脈によって「理解した」「受け取った」「検討する」「承認した」が混ざります。
英語でも同じで、OK / noted / acknowledged は“同意”と別物として扱われる事が多いです。


押さえたいポイント

  • 「了解=合意」と思い込まず、合意の言葉を明示させる事

  • 重要事項は、メールの最後に 要点を箇条書きで再掲し、相手に“Yes, confirmed”を返させる事

  • 曖昧な表現を避け、条件・期限・責任者をセットで書く事


なぜ危険なのか

英語圏(特にビジネス)では、相手のメールに対して即レスするために

  • OK

  • Noted

  • Acknowledged

  • We will check

のような返しをする事が多いです。
これは「受領した」「認識した」という意味で、必ずしも「承認した」「契約条件として合意した」ではありません。

ここを読み違えると、後で「それは承認していない」「検討すると言っただけだ」と言われ、揉めます。


実務チェックリスト:認識ズレを減らすメール

  1. 重要事項は、相手に“Confirm / Approve”を使って返答させる流れにする事

  2. メール末尾に Summary(要点3〜5点) を入れ、相手に「この通りで合っていますか?」と返す事

  3. 合意が必要な内容は、Yes, we confirm / We agree / Approved を明示させる事

  4. 数字(価格、数量、納期、Incoterms、支払条件)は、1行1項目で書く事(文中に埋め込まない)

  5. 期限は必ず 日付で書く事(“ASAP”や“soon”を使わない)

  6. 変更があり得る部分は、確定/未確定を分けて書く事(Pending itemsを作る)

  7. 添付ファイル(仕様書、図面、PI/PO)は、版数・日付を本文に書き、どれが最新版か明確にする事


使える表現例(そのまま使えます)

  • Please confirm the following points.

  • Please reply with “Confirmed” if you agree.

  • To avoid misunderstanding, here is the summary.

  • This is subject to your approval.

  • This is not yet confirmed and will be finalized by (date).

“OK?” で終わらせず、Confirm / Approved を取る、が基本です。


まとめ

英文メールの「了解」は、合意と同じではありません。
重要事項ほど、合意の言葉を明示してもらう必要があります。

  • “了解=合意”と考えず、Confirm/Approveを取る事

  • Summaryで要点を再掲し、相手にConfirmedを返させる事

  • 条件・期限・責任者をセットで書く事

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