「パナソニック 低価格帯の液晶テレビ生産 中国メーカーに委託」というニュースが本日掲載されていました。
低価格帯の中小型の液晶テレビの生産については、中国の電機大手、TCLに委託することで合意したということです。
さて、TCL傘下で液晶パネルを作っているCOSTという企業がありますが、下記はそちらの液晶生産プロジェクト開始式に招かれたときの様子です。
写真のプロパティーの日付を見ると2010年1月16日になっていました。
当時COSTは初めてのプロジェクトだったはずで約11年ほどで我らが日本を代表する企業が生産をこちらに委託するという状況になった訳です。
個人的に感じるのは投資判断の速さとそれに呼応する費用の捻出、そして実際に実行するスピードが中国人は日本人に比べて非常に速いという事です。
計画してあっという間に世界有数の生産工場になって日本を代表する企業から注文をもらう訳ですから。。。
取り合えず進むと決めたら猛スピードで突き進む、ダメと分かれば修正していく、そんな感さえあります。
有名な言葉に「上有政策、下有対策」という言葉があります。上に政策あれば下に対策あり、という事ですが国家が大枠の方針を決める政策を打ち出すとその隙間をぬうように国民も対策を練っていくというような解釈かと思いますが、液晶パネルの様な国家プロジェクトはどちらも同じ方向を向いている訳ですから加速的にプロジェクトが進んでいく訳です。
非常に危うい面もあるものの見習うべき点もあるのではないかと感じたニュースでした。