目に見える変化

今年4回目の中国に来ています。

毎回なにがしかの変化を目の当たりにするのですが、今回はやはり電気自動車でしょうか。先月北京で電気の超小型車(日本では未だ分類がない軽自動車より更に小さいカテゴリー)をかなりの数、目にする様になり凄いなと感じましたが、今回はピックアップに来てくれたJ君の会社の駐車場にかなりの数の充電設備が並んでいるのを目にしました。

上海でガソリン車を買う場合、高額でナンバープレートを購入する必要がありますが(恐らく6万元⇒100万円くらい)、電気自動車の場合、ナンバーは無料で取得できるそうです。

2010年に当時、私が中国の記事を抜粋した報告の中にこういうものがありました。

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中国最大の国家電網公司が2010度12月までに27都市で電気自動車の充電スタンド建設を開始する事を発表しました。すでに上海、天津、西安等の都市で電気自動車充電スタンドを試験的に建設しており、天津では年内に5カ所を建設、北京でも建設を加速し、全体で年内に75か所の充電スタンド、6209か所に交流ポータブル充電器を設置するとの事です。1カ所の平均投資額は300万元前後(4千万円) 比亜迪(BYD)E6電気自動車の場合、2時間の充電で57kw充電でき、300km走行できるそうで、北京の普通商業電力価格で計算すると、1kwあたり1.212元となり、300km走行するのに69.084元となります。(つまり満タン価格900円・・当時レート)

従来のガソリン車では、北京のガソリン価格が1リットル6.66元、100km走行して8リットル必要だとして計算すると、300km走行するのに159.84元かかります。(2000円・・・当時レート)

深セン市では6月末までにBYD製タクシーを100台投入、天津市では7月中に100か所のポータブル充電器設置する他、5か所に大型充電器を設置するなど各都市とも競って充電スタンド設置のニュースを発表しており、このところ、EV車関連のニュースを頻繁に目にする様になりました。電気自動社導入の為にはインフラ整備が重要なポイントである事を中国政府は十分に理解して戦略を練っている様に感じています。

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そして約8年経ち、実際に町中で電気自動車を見ると中国ってすごい国だなぁと思ってしまうのでした。

日本では国政を司る人たちの方向性がスキャンダル、あるいは何でも反対にしかクローズアップされておらずちょっと残念に感じる事が多いですが、議員もマスコミも外に目を向けて、どの様に国を発展させるのかをアピールしてほしいと切に願います。

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