海外進出を検討する事で見えてくるもの

様々な活動を通して考える事は海外進出というのはあくまでも市場拡大の一環であり

実際の所、自社のマーケットがヨコに広がっていく事の一環としてとらえる事が大切である

という事です。たとえば、大阪でしか活動していない企業がとなりの県に出ていくといった事です。

勿論、関西圏ならそれほど言葉や文化に大きな差はありませんが名古屋もしくは逆の岡山

くらいまで行くと商習慣も変わってきます。

エスカレーターで立つ位置が大阪と名古屋、広島などでも変わるのが簡単で分かり易い例

でしょうか。

つまりヨコ展開で商品やサービスの質を変える必要があれば変えれば良いし

変える必要がなければ変えなくても良いという事です。

これが海外になっても文化と言葉が変わるだけでマーケティングという意味での

考え方は大きく変わってくるというものでもありません。

そこで問題になってくるのは、そもそも自社の強みが何かと言う事を意識して

普段から活動しているかという事になります。

下請けで言われた事だけをやっている、その製品が何に使われるか分からないけど

発注があったので納める、という事になるとその製品の特徴さえ見えなくなる

可能性も出てきます。

そこでもう一度振り返ってみて、どこの誰に幾らで何を売るのか、その場合

相手にどんなメリットがあるのかを考えなければならないという命題を突き止める

必要が出てきます。

当たり前の事の様に思いますが、これを意識して活動する事でターゲットとなる市場の

商習慣に合わせる事が容易になります。

どこの誰に幾らで何を売るのか、またその製品の他業界への転用は可能かどうか

そこを海外進出という視点で突き詰めていくと意外と日本国内での市場拡大の

ヒントが隠されている様に思えて来ました。

つまり今自社で国内で販売している商品を海外のどの国でどの様な価格帯で

販売するのか、という事は他者から見た自分がどのように評価されているか

即ち自身の強みや弱みは何なのかという事が良く分かっていないと海外での

展開は容易ではないという事になります。  これらを自問自答する事で実は

足下の日本国内の市場にまだまだ活路があったという事が改めて分かる事もあり

実際の所、海外展開を考えるというのは自社の成長戦略を考える際の大切なヒントを

与えてくれるものではないだろうかと思っています。

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